世界を変えたスピーチから英語を学ぶ③Martin Luther King Jr.【後編】

英語_スピーチ_tobira English
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キング牧師の演説による英語学習もついに最終回。思いの外長い旅となってしまいましたが、さすがに偉人の残した名スピーチとして歴史に刻まれただけあります。

文章の長さに比べると紹介した英語表現の数が少ないような気もしますが、こうして全体像として見てみることで、実際の使い方なども分かりますね。

それでは最終回、行ってみましょう!

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偉人スピーチから学ぶ英語

スピーチ_英語_01

前回「強調」の意味を持つ繰り返し表現がスピーチでは大活躍、というお話をしたかと思いますが、今回も続々登場しますよ!

※なお、翻訳が分かりにくい場合がありますが、ご了承ください。

Hew Out

I have a dream today!

今日、私には夢がある!

I have a dream that one day, down in Alabama, with its vicious racists, with its governor having his lips dripping with the words of “interposition” and “nullification” ― one day right there in Alabama little black boys and black girls will be able to join hands with little white boys and white girls as sisters and brothers.

私には夢がある。いつか悪質な人種差別主義者がいる、無効主義や州権優位を口にする州知事のいるアラバマでさえ、小さな黒人の少年少女が小さな白人の少年少女と兄弟姉妹のように手を取り合えるようになるという夢が。

I have a dream today!

今日、私には夢がある!

I have a dream that one day every valley shall be exalted, and every hill and mountain shall be made low, the rough places will be made plain, and the crooked places will be made straight, and the glory of the Lord shall be revealed and all flesh shall see it together.

私には夢がある。いつか全ての谷が高められ、全ての丘と山が低められ、荒れた場所は平らにされ、曲がりくねった場所が真っすぐにされ、神の栄光が現れ、全ての生きる者が共にその栄光を見るという夢が。

This is our hope, and this is the faith that I go back to the South with.

これが我々の希望であり、私はこの信念を持って南に帰るのです。

With this faith, we will be able to hew out of the mountain of despair a stone of hope.

この信念と共に、我々は絶望の山から希望の石を切り出すことができるでしょう。

hew out

▼hew out=切り出す

発音は「ヒュー・アウト」。outというのは「外へ」というイメージ。白い紙に黒いペンで円を描いたとき、中をin、外をoutとすれば分かりやすいかもしれませんね。

‘Tis

With this faith, we will be able to transform the jangling discords of our nation into a beautiful symphony of brotherhood.

この信念と共に、我々はこの国の不協和音を同胞たちの美しい交響曲に変えることができるでしょう。

With this faith, we will be able to work together, to pray together, to struggle together, to go to jail together, to stand up for freedom together, knowing that we will be free one day.

この信念と共に、我々は協力し合い、共に祈り、共に苦しみ、共に投獄され、自由のため共に立ち上がるのです。いつの日か、きっと自由になると知りながら。

This will be the day when all of God’s children will be able to sing with a new meaning, “My country, ‘tis of thee, sweet land of liberty, of thee I sing. Land where my fathers died, land of the pilgrim’s pride, from every mountainside, let freedom ring.”

その日こそ、あらゆる神の子が新たな意味を込めてこう歌うことになるのです。「我が国よ、汝の国、美しき自由の国、私は歌う。父が消えた国、開拓者の誇り高き国、全ての山々から自由の鐘を鳴らそう」

‘tis

▼’tis=it isの略

short form of it is

(出典:Cambridge English Dictionary

英英辞書にもある通り、「it is」を省略した形が「’tis」です。「こんなの見たことないよ!」という人もいるかもしれませんが、クリスマスの時期になるとたまに「’Tis the season」という言葉が飛び交うことも。これは「It is the season(この季節がやってきた)」ということですね。

なお、「My country, ‘tis of thee」はアメリカの愛国歌の一つです。

Molehill

And if America is to be a great nation this must become true. So let freedom ring from the prodigious hilltops of New Hampshire.

そしてもしアメリカが偉大な国家になるのであれば、この歌は真実にならなければなりません。だからこそ、ニューハンプシャーの大きな丘の上から自由の鐘を鳴らそう。

Let freedom ring from the mighty mountains of New York. Let freedom ring from the heightening Alleghenies of Pennsylvania! Let freedom ring from the snowcapped Rockies of Colorado!

ニューヨークの荘厳な山々から自由の鐘を鳴らそう。ペンシルバニアのアルゲーニー山脈の高みから自由の鐘を鳴らそう。コロラドの雪に覆われたロッキー山脈から自由の鐘を鳴らそう。

Let freedom ring from the curvaceous slopes of California! But not only that; let freedom ring from Stone Mountain of Georgia! Let freedom ring from Lookout Mountain of Tennesee! Let freedom ring from every hill and molehill of Mississippi. From every mountainside, let freedom ring.

カリフォルニアの美しい曲線を描いた丘から自由の鐘を鳴らそう。それだけでなく、ジョージアのストーン・マウンテンから自由の鐘を鳴らそう。テネシーのルックアウト・マウンテンから自由の鐘を鳴らそう。ミシシッピのあらゆる丘や塚から自由の鐘を鳴らそう。全ての山々から、自由の鐘を鳴らそう。

molehill

▼molehill=モグラ塚

「こんなのいつ使うの?」と思われてしまいそうですが、実は英語の試験などでも出てくる可能性がある単語です。

モカ
モカ

Don’t make a mountain out of a molehill!

こんな感じ。

直訳すると「モグラ塚から山を作るな」ということなので、つまり「小さなことで大袈裟に騒ぐな!」という意味になります。

四字熟語にすると「針小棒大」ということ。

Hamlet

And when this happens, when we allow freedom to ring, when we let it ring from every village and every hamlet, from every state and every city, we will be able to speed up that day when all of God’s children, black men and white men, Jews and Gentiles, Protestants and Catholics, will be able to join hands and sing in the words of the old Negro spiritual, “Free at last! Free at last! Thank God Almighty, we are free at last!”

これが現実のものとなったとき、自由の鐘を鳴らすことができたとき、全ての村、全ての集落、全ての州、全ての都市で自由の鐘を鳴らしたとき、全ての神の子が、黒人が、白人が、ユダヤ人が、非ユダヤ人が、プロテスタントが、カトリックが、手を取り合って古き黒人霊歌を歌える日が近付くことでしょう。「自由だ! 自由だ! 神よ、感謝します。我々はついに自由になったのです!」と。

hamlet

▼hamlet=集落

「ハムレット」と聞くと、つい「シェイクスピアかな?」と想像を働かせがちかもしれませんが、「hamlet」という英単語には「集落」という意味もあります。

なお、集落にある自治体のことを「hamlet organisation」というそうです。

まとめ:インプットからアウトプットへ

学ぶところもかなり多いキング牧師の名演説ですが、英語を学ぶ段階においてまず重要なのはインプット。

今回で最終回となったキング牧師の演説和訳で大事なところを拾い上げて、今後英語スピーチなどの機会がある人はいざというときに使ってみてはいかがでしょうか?

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