世界を変えたスピーチから英語を学ぶ②Martin Luther King Jr.【中編】

キング牧師_スピーチ English
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先日、キング牧師として知られているマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの演説「I have a dream」を和訳と共にご紹介しましたが、あの有名な一説「I have a dream!」に辿り着く前に終わってしまいました。

世界を変えたスピーチから英語を学ぶ①Martin Luther King Jr.【前編】
英語でのプレゼンを控えている人、英語の語彙力を伸ばしたい人におすすめの勉強法は、偉人たちが行ってきた演説を聞き、理解すること! 本来はその時代背景なども勉強できればなお良しです。今回は、「I have a dream!(私には夢がある!)」で有名なマーティン・ルーサー・キング・ジュニア(キング牧師)から。

というわけで、【中編】として引き続き内容をさらっていこうと思います!

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偉人スピーチから学ぶ英語

02_キング牧師_演説

偉人スピーチというのは時代背景の知識がないと理解するのがなかなか難しいところではありますが、ビジネスや日常会話など、至るところで役立つ表現が頻出します。

※なお、翻訳が分かりにくい場合がありますが、ご了承ください。

Sweltering

It would be fatal for the nation to overlook the urgency of the moment. This sweltering summer of the Negro’s legitimate discontent will not pass until there is an invigorating autumn of freedom and equality.

現在の緊急性を見過ごすということは、この国にとって致命的と言えるでしょう。自由と平等のある活気づいた秋が訪れるまで、黒人の正当な不満による暑い夏は終わらないでしょう。

sweltering

▼sweltering=暑い

extremely and uncomfortably hot

(出典:Cambridge English Dictionary

ただ単に暑いというだけでなく、「うだるように暑い」といった感じ。ただ「hot」「cold」というだけでなく、天候や気候を表す表現はたくさんあります。

一例)
▼melting hot=溶けそうに暑い
▼hot and humid=じめじめと暑い
▼muggy=蒸し暑い
▼sizzling=焼けるように暑い
▼chilly=肌寒い
▼freezing=凍えそうなほど寒い(頻出!)

Blow Off Steam / Content

Nineteen sixty-three is not an end, but a beginning. Those who hope that the Negro needed to blow off steam and will now be content will have a rude awakening if the nation returns to business as usual.

1963年は終わりの年ではなく、始まりの年です。国がいつものような日常に戻っていったとしたら、黒人はストレスを発散すれば満足するだろうと考えている人たちは不快な現実に気付くことになるでしょう。

blow off steam

▼blow off steam=ストレス発散する、憂さを晴らす

これは実に日常的に使える表現となっています。友達や家族などとのカジュアルな会話にも頻出。

使い方はこんな感じ。

友人A
友人A

Have you been studying all day?
(一日中勉強してたの?)

モカ
モカ

Yes… I’ve got an exam coming up next week!
(うん…来週テストがあってさ!)

友人A
友人A

Well, you might need to blow steam off! You look so tired…
(うーん、ちょっとストレス発散した方がいいかも! 超疲れて見えるよ…)

content

▼content=満足して

「content」というと「コンテンツ、内容、中身」という名詞を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。けれど実は、この単語には「満足して」という形容詞としての意味も含まれています。

Bound To

There will be neither rest nor tranquility in America until the Negro is granted his citizenship rights. The whirlwinds of revolt will continue to shake the foundations of our nation until the bright day of justice emerges.

黒人が市民権を与えられるまで、アメリカに静穏も休息も訪れることはないでしょう。輝かしい正義の日が訪れるまで、抗議の旋風は我々の国の土台を揺るがし続けることでしょう。

But there is something that I must say to my people who stand on the warm threshold which leads into the palace of justice. In the process of gaining our rightful place we must not be guilty of wrongful deeds.

しかし、正義の宮殿へとつながる暖かい敷居の上に立っている私の同胞たちに言わなければならないことがあります。正しい場所に辿り着く道の途中で、間違った行いによって有罪になるようなことがあってはいけないのです。

Let us not seek to satisfy our thirst for freedom by drinking from the cup of bitterness and hatred.

一杯の苦味と憎悪を飲むことにより、自由への渇望を満たすことはやめましょう。

We must forever conduct our struggle on the high plane of dignity and discipline. We must not allow our creative protest to degenerate into physical violence.

我々は永遠に、尊厳と規律という高いレベルで戦わなければならないのです。我々の抗議行動が暴力に頼るようなことがあってはいけないのです。

Again and again we must rise to the majestic heights of meeting physical force with soul force. The marvelous new militancy which has engulfed the Negro community must not lead us to a distrust of all white people, for many of our white brothers, as evidenced by their presence here today, have come to realize that their destiny is tied up with our destiny.

何度も何度も、魂の力により物理的な力と対峙するという尊厳ある高みに昇っていかなければならないのです。黒人社会を飲み込んだこの新たな闘志が、白人の不信につながるようなことがあってはならない。今日彼らがここにいることからも明らかなように、彼らの多くが我々と彼らの運命がつながっているということに気が付いているのです。

They have come to realize that their freedom is inextricably bound to our freedom. We cannot walk alone.

彼らは自分たちの自由と我々の自由が表裏一体であると理解したのです。我々は、独りで歩くことなどできません。

bound to

▼bound to=しなければならない、する運命にある

正確には「~する義務がある」という感じの表現ですが、日常表現でよく使われるboundと言えば「bound for(~行きの)」でしょうか。

公共交通機関を利用する際に、バスや電車に「bound for 〇〇(場所)」と書いてあります。

Ghetto

As we walk, we must make the pledge that we shall always march ahead. We cannot turn back. There are those who are asking the devotees of civil rights, “When will you be satisfied?” We can never be satisfied as long as the Negro is the victim of the unspeakable horrors of police brutality.

歩くにつれ、我々は前進すると固く誓わなければなりません。振り返ってはいけないのです。公民権運動に献身する人たちに、こう尋ねる人がいます。「いつになったら満足するのか」と。我々は、黒人が警察の残虐性による言い表せないような恐怖の犠牲者である限り、満足することはないのです。

We can never be satisfied, as long as our bodies, heavy with the fatigue of travel, cannot gain lodging in the motels of the highways and the hotels of the cities.

旅の疲労で重たくなった体を高速道路や街中にある宿泊施設で休めることができるようにならない限り、満たされることはないのです。

We cannot be satisfied as long as the Negro’s basic mobility is from a smaller ghetto to a larger one. We can never be satisfied as long as our children are stripped of their selfhood and robbed of their dignity by signs stating “For Whites Only”.

黒人の基本的な移動範囲が小さなゲットーが大きなゲットーに変わっただけでは、満足などできやしない。自分の子どもたちが「白人のみ」のサインにより尊厳を失い、自尊心を奪われるようなことがある限り、満たされないのです。

ghetto

▼ghetto=貧困街、貧しい、チープな、都会的な(クールな)

ネガティブからポジティブまで、さまざまな意味合いがあって使い方に困ってしまう単語。場合によっては差別的な意味として取られることもあるので、TPOを考えて使うようにしましょう。

Root

We cannot be satisfied as long as a Negro in Mississippi cannot vote and a Negro in New York believes he has nothing for which to vote.

ミシシッピの黒人が投票に参加できず、ニューヨークの黒人が投票とは無関係だと思っている限り、満足などできません。

No, no, we are not satisfied, and we will not be satisfied until justice rolls down like waters and righteousness like a mighty stream.

我々は満足していない、いいや、正義が水のように、公正さが力強い急流となって流れ落ちるまで、我々は満足しないのです。

I am not unmindful that some of you have come here out of great trials and tribulations. Some of you have come fresh from narrow jail cells. Some of you have come from areas where your quest for freedom left you battered by the storms of persecution and staggered by the winds of police brutality.

今日皆さんが、大きな苦難や試練からここに来たことを気に留めないわけにはいきません。狭い牢屋の中から出て来たばかりの人もいるでしょう。自由への追求から警察の残虐性にくじけ、迫害の嵐に打ちのめされた人もいると思います。

You have been the veterans of creative suffering. Continue to work with the faith that unearned suffering is redemptive.

あなた方は苦しみを経験してきた老兵です。受けるに値しない苦難に向き合えば報われると信じて努力を続けましょう。

Go back to Mississippi, go back to Alabama, go back to South Carolina, go back to Georgia, go back to Louisiana, go back to the slums and ghettos of our northern cities, knowing that somehow this situation can and will be changed.

この状況がどうにかして変わる、変えられるということを信じ、ミシシッピに、アラバマに、南カロライナに、ジョージアに、ルイジアナに、北部の都市にあるスラムや貧困街に戻るのです。

Let us not wallow in the valley of despair.

絶望の谷でのたうち回るのはやめましょう。

I say to you today, my friends, so even though we face the difficulties of today and tomorrow, I still have a dream. It is a dream deeply rooted in the American dream.

同胞たちよ、今日、明日、困難に直面するとしても、私には夢があります。アメリカン・ドリームに深く根付いた夢です。

I have a dream that one day this nation will rise up and live out the true meaning of its creed: “We hold these truths to be self-evident: that all men are created equal.”

私には夢がある。この国がいつか、立ち上がり、「我々は、以下のことを自明とする。全ての人間は生まれながらにして平等である」という真の信条に生きるという夢が。

I have a dream that one day on the red hills of Georgia the sons of former slaves and the sons of former slave owners will be able to sit down together at the table of brotherhood.

私には夢がある。いつかジョージアの赤い丘の上で、かつての奴隷と、かつての奴隷の所有者の子孫が同胞のテーブルに共に座るという夢が。

I have a dream that one day even the state of Mississippi, a state sweltering with the heat of injustice, sweltering with the heat of oppression, will be transformed into an oasis of freedom and justice.

私には夢がある。不正義と抑制のうだるような熱に侵されたミシシッピ州ですら、自由と正義のオアシスに変わるという夢が。

I have a dream that my four little children will one day live in a nation where they will not be judged by the color of their skin but by the content of their character.

私には夢がある。私の小さな4人の子どもたちがいつか、肌の色ではなく人柄で評価されるような国で暮らすという夢が。

root

▼root=根、ルーツ、根付く、鼻で地面を掘って食物を探す

動詞にも名詞にもなる単語「root」。日本語でも「私のルーツは~」などといった話によく出てきますよね。

最後の意味は「!!??」という感じですが、これは豚などの動物に使われるようです。

例)Look over there, pigs are rooting for food!
(見てあそこ、豚が鼻で食物を掘り出してる!)

といった具合に使われます。

まとめ:スピーチに使える「強調」

読んでいてお気付きの方もいるかもしれませんが、キング牧師の演説で特に注目したいのは繰り返し。

「I have a dream」だったり「We must…」だったりと、何度も繰り返すことで文章を強調し、強く訴えかけています。

これは自分で英語スピーチを作成する際にも有効的な手段なので、覚えておきましょう!

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