在住者が語る!ニュージーランドのちょっとお高め物価事情
Kia Ora!
皆さまはニュージーランドにどのようなイメージを持っているでしょうか?
羊? ラグビー? 大自然?
もしかしたら、治安が良くて物価が安いなんて印象を覚えている人もいるかもしれません。
かくいう私も、ニュージーランドで暮らし始めた当初はその中の一人でしたし、それが事実だったのでギャップを感じることはありませんでした。
しかし2018年7月現在、ニュージーランドドルと日本円のレートは1ドルに対し75~80円ほどを行ったり来たり。これだけを見ると「安いじゃん!」と思ってしまいがちですが、物価というのはそれだけで決まるものではありません。
今回はニュージーランド留学やワーホリ、移住などに興味がある人のために、実際にかかる費用について具体的な数字を見ていきたいと思います。
1. 外食
ニュージーランドに住む人たちと話すと必ずといっていいほどみんなが口を揃えて言うのが、「たくさん外食をしていたら貯金が尽きる!」ということ。
そんな大げさな~! と思ったあなた。確かに少し言い過ぎかもしれませんが、それに近いものはあります。特にオークランドやウェリントン、クライストチャーチなどの都市部に行けば行くほど外食にかかる費用は高くなってきます。
以下、ご参照ください。
※なお、下記値段にはドリンク代などは含んでおりませんのでご留意ください。ちなみにランチ(1食分)の場合です。
日本や韓国、タイなどのアジア系レストラン:$13~19
カフェ:$18~30
飲み物なしで1人1食¥1,300ほどと考えると、少し割高。日本でランチにそれだけのお金をかけられれば、それなりに良いものが食べられますよね。
ただ、中には昼の時間だけ$10ランチなどを提供しているレストランもありますので(日本食ではあまり見かけませんが)、どれだけ安いお店を見つけられるか冒険してみるのも楽しそうです。
ちなみにバーやパブなどに行くとこんな感じ。
ビール:$8~13
ワイン:$9~18(グラス)
カクテル:$15~25
スーパーマーケットなどで購入して家で飲んだ方が安上がりで良いですね。
2. スナック系
大人になっても、たまには味の濃いお菓子が食べたくなるときはあるはず。
私は基本的にストレスが溜まった状態になると暴飲暴食に走る傾向にあり、ニュージーランドは味の大ざっぱな食べ物が多いので、そういった意味ではとても好きです。
写真などでよく見かけるような、ショッキングピンクやブルーのド派手な色をしたアイシングシュガーが掛かっているカップケーキなんかも大好物。ちなみにあれ、当然ですが日本には絶対ないレベルの甘さです。口の中が砂糖でじゃりじゃりします。
ポテトチップス(袋100g):$3前後
チョコレート(板):$3~5
グミ(袋):$3~5
お菓子に関しては値段の幅がかなり大きいため、あくまでも目安としてご覧いただければと思います。
それにしてもニュージーランド、ポテトチップスやチョコ、グミなどの種類がたくさんあるのが嬉しいところ。日本では「板チョコなんて食べないよ!」なんて人も、ハマること間違いなしです。
この前はキャドバリーチョコレートの「ピクニックバー味」を初めて食べましたが、中に入っているピーナッツの食感につい手が自然と伸びてしまいました。ただ同じチョコレートでもう少し落ち着いた甘さを求めている人には、ウィタカーズのチョコがおすすめ。
3. 家賃
ニュージーランドでの生活を始めようという人にとって、外食よりもお菓子よりも、義務的に向き合わなければならない出費がこちら。
参考までにお伝えしておくと、ニュージーランドの不動産価値はここ数年でかなり跳ね上がっています。
住居を購入するとなると日本人としては「え、そのエリアでそんなにするの!? 日本だったらかなり良い場所に住めるけど!?」というレベルの値段になりますが、ここではフラットやシェアハウスなどでオーナーに家賃を支払いつつ暮らすときのことについてお話します。
オークランド市内:$180~320 / 週
オークランド郊外:$150~260 / 週
私は現在オークランド在住のため、ほかの地域に関してはまた若干変わってくる場合があります。
やはりオークランド市内は交通の便が良いだけに少々高め。
ただ車を持っている、あるいは購入する予定があるときには、駐車スペースがないことが多いのであまりおすすめできないエリアです。
駐車場を借りることもできますが、かなりコストが掛かりますので要注意。
また、部屋を借りる際は、水道代や光熱費、インターネット(WiFi)代が家賃に含まれているのか、それともプラスで支払う必要があるのかなどを確認するようにしましょう。
4. 宿泊代
ニュージーランド国内を旅行する場合、ホステルやホテルなどの宿泊施設に滞在することになります。
日本から旅行で訪れる英語に自信がない人は、ある程度のホテルでしたら日本語スタッフが常駐しているような場所もありますので調べてみてくださいね!
バックパッカー(ドミトリー):$19~40 / 泊
バックパッカー(シングル):$40~60 / 泊
ホステル:$70~120 / 泊
ホテル:$150~300 / 泊
宿泊施設に関してはシーズンや日にちによるということもあって、一概に「この値段」というものはありませんが・・・。
ちゃんとしたホテルに泊まろうと思うとそれなりに掛かりますね。
ちなみに私は一人で旅行するときは大体バックパッカーのドミトリー部屋(ほかの旅行者と部屋をシェアするスタイル。大抵は4~8人部屋)に泊まることが多いです。中には男女共同の部屋とかもあったりして、これはこれで日本では経験できないことかな、と。
それに同室になった人と友達になれることもあるので、とても楽しいですよ!
短期間であれば他人が同じ部屋にいても我慢できるという人には、おすすめです。
5. ショッピング
現地で暮らせば、必要なものは「食」「住」だけではありません。もちろん「衣」も必要になってくるわけです。
ある程度の物は日本から持ち込めても、飛行機の手荷物および預け荷物に重量制限がある限り、ショッピングは必要不可欠。女性の場合、スキンケア商品やコスメなどの消耗品も買い足さなければならないという人も少なくないでしょう。
洋服(女性用):$20~
靴:$20~
スキンケア:$20~
コスメ:$15~
「あれっ、意外と安い?」と思った人も多いのではないでしょうか?
しかし実のところ、$20の洋服や靴などは結構薄い素材でできていることが多く、何度か着たり履いたりしているうちに壊れてしまうということも(体験談)。
あえて値段の上限を書かなかったのは、探せば高い物はいくらでも出てくるからです。例えば洋服一つ取っても、デザイナーズブランドなど価値の大きな商品に関してはインターネットで調べるだけで$1,000を軽く飛び越えてくるものもたくさんあります。
物価は高くても抜け道はある!
オークランドに関していえば、交通費もそれなりに掛かってしまうため、総合的に見るとやはり日本に比べて物価が高いといえます。
しかし例えば自炊を心掛けるだとか、洋服は新品を買わずにセカンドハンドで手に入れる、あるいはオークションなどで落札するなど、節約方法が幾つもあるのがニュージーランドのすごいところ。
家賃などの必要出費は仕方がないにしても、どれだけ余分なお金を掛けずに生活できるかを試してみるのも楽しいかもしれません。
休みの日には出費を抑えるために外食はせずに、家でサンドイッチやおにぎりなどを作って近くのビーチでピクニックなんていうのもおすすめ。
のんびりとした一日を過ごして、身も心もリフレッシュしましょう。
Ka Kite Ano :)